BPASSレポート vol.22
〜シニアを"戦力"に〜


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□□ 1.ヒトリゴト 〜シニアを"戦力"に〜□□
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 日本経済新聞が昨年2021年11月〜12月に実施した郵送世論調査によると、70歳を過ぎても働く意欲を 持っている人は36%です。同じ調査を開始した2018年が30%でしたので、シニアの働く意欲は確実に増加しています。また社会の仕組みとしても、昨年4月には高齢者雇用安定法が改正になり、企業には70歳までの就業確保措置が要請されています。
 シニアの定年後の就業期間が5年から10年へと延びることにより、今まで以上に企業がシニアの働き方について向き合うことが必要になっています。シニアが如何に活躍できているかも企業活動の成否の一つの重要なポイントと言えそうです。
 このためには、シニアの皆さんにこれまでの働き方を変えて貰う必要があるでしょう。シニアが職場の“戦力”になるためには、何が必要でしょうか。

 一点目は、変化を感じ取り、勉強していく姿勢です。世の中はどんどん変わっていきます。少し前には常識だったことも、非常識となるようなことも起 きています。SDGsやパワハラという概念なども大きく変わった好例でしょう。シニアの皆さんが活躍いただくためには、その変化を確実に感じ取ることを
心掛けて仕事を進めることが求められます。これまでの経験・知識だけでは、判断を間違える事態も起きてしまいます。
 もう一点は、年長者意識だと思います。年長者だから特別扱いされるべきとの認識は捨てなければなりません。定年から5年10年15年、ご自身は組織に対して何を貢献できるでしょうか。経験やスキルを持って若手にアドバイスするなどというのは上から目線の甘い考えです。むしろ、次世代リーダーがマネジメントに専念できるよう、サポートに徹するという覚悟がいるのではないでしょうか。
 この二つを心掛け、自分を変えていかなければ、共に働く人たちの意欲を減衰させ、ひいては、会社の業績にも影響してきます。自分自身の意欲もなくなっていきます。

 シニアの真っただ中の私も、このことを心掛けてはいるものの、自分を変えていくことは至難の業ではあります。それだけに、シニアに活躍して貰いたいと考える企業は、シニアへの具体的な期待とともに、シニア自身に変わって貰うことをしっかりと、何度も伝えていくことが大切なのではないでしょうか。

(株式会社ビジネスパスポート小野原 一賀)